週刊いぶき

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12月22日

臨時国会は先週で閉会しました。①維新との閣外連立による政策調整の当惑い、②衆議院で辛うじて過半数の連立となっても、参議院は少数なので野党への配慮、③高市官邸からの注文が多い等々、事務所を訪ねてくれる現役の皆さんの話では、税制改正・予算編成に手間取っているようです。例年なら当欄で、来年度予算案や税制改正案が暮しや今後の日本に与える影響につき私見を述べていたのですが、全体像が不透明なので来年に先送りします。多党化による国家意思決定の遅れを、①多様な意見の反映とみるか、②斉合性と迅速性を欠くとみるか、次回総選挙での国民の判断を待たねばなりません。

この一年、政治理念や政治の現状、私達の暮しや経済を学んできましたので、今回は私の年末について、「古い奴だとお思いでしょうが」、豊かさと便利さのなかで失いつつある大切なもの、保守理念の肝のようなものにつき私見を述べ、皆さんのお考えも伺いたいと思います。私は長男、妻は三人姉妹の長女で、各々の「家」の墓所と仏壇を委ねられています。私の実家は京都、妻は東京なので、年末も変わらず京都と東京を往復する毎年です。

年末の数日、京都ではお世話になった故人のお参りの後、伊吹家の墓所を掃除し樒を供えます。仏壇の燈明を整え仏花を供えると、祖父母や両親との事ごとが甦ります。「分を弁える」との我家の家訓の為か、外食や出前をとった記憶は少ないのですが、食糧の乏しかった戦中戦後も当時としては精一杯の食事(今では貧弱なものですが)であったこと等、亡き父母の苦労に感謝です。衣類も母のお手製で、今も手編みセーターを大切にしています。機械編み大量生産の現在では、逆に贅沢に見えるのも時代の変化でしょう。「世間様に顔向けできぬことだけはするな」の祖父の口癖が、保守の伝統的規範と後々で気付くのですが、核家族の現在では、教えてくれる祖父母との会話も限られますね。

年末の最後の3日は東京で、小さな門松を立て、仏壇を清め、その後の「お煮め」作りが私の役割です。昔ながらの里芋、蓮根、人参、しいたけ、焼豆腐、あげ、こんにゃくを、各々別々に昆布、鰹節、酒塩の出汁で煮上げます。これと数の子、ごまめ、黒豆、たたきごぼうとお雑煮が昔から変らぬ我家のお正月の食卓です。昔はなかったローストビーフ等を予め詰込み、冷凍・解凍で宅配する高価なおせち等とは違う、お金をかけず手間をかけ、お金を使わず気を遣う、手造りの我家のおせちです。

今年は今回で終了し、来年は12日からご一緒に学ばせて頂きます。良いお年をお迎えください。1月6日 BSフジプライムニュースに出演します。