国会レポート

NO.185 福田・小沢会談は何だったのか

黒き雲切り裂くごとく雁わたる。桜の落葉が盛んです。お元気ですか。

先般、福田総理と小沢民主党代表の会談がありました。二人で一致をみた連立構想を持ち帰った小沢代表が、役員会で反対され、辞意を表明。その後慰留を受け、代表留任という民主党内のゴタゴタのみが報道され、衆参ねじれ現象の下で政治をどう機能させるかというお二人の志の検証、報道が不充分と思われます。党幹事長として、実情をいささか知っていますので、私見を述べます。

参議院選挙での自民党の惨敗の結果、衆議院の過半数が与党、参議院の過半数は野党で、しかも民主党が第一党となりました。国民の生活を支える法案は与党案どおりになる、野党はこれを批判し、不満を代弁するという従来の常識は非常識になったということ。この状況の変化を理解せず、従来どおりの党利党略的批判を与野党で繰り返していては、日本政治は機能せず、国民が被害者になります。

大連合という言葉も一人歩きしたようです。@個別政策協議、A与野党の政策協議機関設置、B連立、C選挙協力とステージは進むはず。与党は政策協議、小沢代表は連立を念頭に、お二人でギリギリの話をされ、お二人なりの結論が出たのでしょう。

民主党内でこの志が理解されなかったのは、小沢代表も残念だったと思います。また、ご破算になった段階で、憶測記事等もあり、後味の悪かったのも残念でした。ご自愛下さい。

2007年11月22日 於議員会館

伊吹文明

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